天皇杯準決勝鹿島戦

リーグ戦は幸せな結末を迎え、いまだ余韻を引きずっている毎日ですが(その試合のことも書こうと思いつつなかなか手が進まないままに時間が経ってしまっているわけですが…)、今シーズンラストの試合がまだありました。
いやラストにするつもりはなかったんですけどね。
年に2回も鹿島に行くなんて正気の沙汰じゃないけど(あ、いやそういえばマリノスさんも天皇杯で2回目鹿島があったんだ…平日なのでさすがにそれは行けなかったので私は2回目がこの試合でした)、東京駅から長崎の応援バスツアーが出るということで楽して行けるぞと。増便したというので2,3台かなと思っていたらまさかの9台!いやーちょっと凄すぎるんじゃないですか長崎さん。
往路でのお楽しみ抽選会では平和祈念タオマフが当たってしまいました🙏妙な引きの強さ笑
バスツアー参加者向けのメッセージとして吉岡選手や富澤選手のコメントが流れたり、否が応にも盛り上がってまいりました(バス内静かでしたけど←)!

エルゴラの予想スタメンにはリーグ戦メンバーの名前が並んでいて、「あーやっぱりそうなってしまうのかー」とカップ戦メンバーがここまで活き活きとがむしゃらに勝ち上がってきたのを楽しく見てきた身からするとちょっと残念な感じでした。
ところがいざスタメンが発表されると、カップ戦メンバーとリーグ戦メンバーのハイブリット!そしてメンバー的に3バック!いやー手倉森監督、仕掛けてきたな!という感じ。

個人的にはやはり吉岡選手のスタメンが嬉しかったですね。あとは畑選手とのコンビネーションがいいのでこの2人の同時起用がようやく来たか!という。
サブには大本選手も。ルヴァンでの怪我さえなければもっと活躍してたと思うし、ここにきてメンバーに入ったところを見られるとは。

試合序盤にいきなり失点してしまって、おそらく耐えて耐えて1点、もしくは先制してこちらのペースにっていうのがおおよそジャイキリを狙う場合のプランかと思うのですが、それがあっさり崩れてしまいどうなることかと思いましたが。そこからが凄かった。失点して逆に吹っ切れた部分もあるのかな。徐々にボールが繋がり始め、そうなると一気に長崎ペースに。惜しいシーンもあったところで、オウンゴールから2失点め。あそこは畑選手が触っていなければ富澤選手が触れたようにも思うのでなんとももったいない…。

そこでも気持ちが折れないのが今年の長崎のカップ戦メンバー。彼らに引きずられるように、リーグ戦メンバーもいつになく球際に厳しく、テンポ良くサッカーができていました。
今回カシマスタジアムでは久しぶりにゴール裏にしたのですが、後ろから見ていても右サイドを三角に使って前に進んでいっているのがよく見えました。
そしてその右サイドから、吉岡選手のパスに斜めに抜け出した米田選手が上手くGKの股抜きシュートでゴール!米田選手はリーグ終盤調子を上げてきていたしいいモチベーションでゲームに臨めていた模様。リーグ戦でもこんなゴールがあったような。自信がある角度だったのかな。

前半2-1は決して想定したスコアではなかったと思うけど、絶望するスコアでもなく。むしろこのままいけばひっくり返せるのではという期待感がある内容でした。鹿島のプレーが前半2点取ったあたりからもうこんなもんでいいでしょって感じで緩く感じたんですよね。なのでまだまだ行けるぞと思いました。

後半もやっぱり勢いが良かったのは長崎の方でした。ただ追加点が奪えずに、ついに呉屋選手投入!の準備をしているところでCK。嫌な予感はしていたのですが、そこで痛恨の3失点め。いやー、呉屋選手が入るまでなんとか持ちこたえたかった…。2-1のままだったらわからなかったよ…。


しかし呉屋選手の投入直後、それが合図だったかのようにCBの角田選手がゴリゴリと相手ゴール前まで攻め上がり、しかもなかなか戻らないという気迫あふれるプレーを見せました。これはシンプルに迫力があって凄かった。試合後はまともに歩けないくらい疲労困憊っぽかったけど、ここぞというときの力のかけ方はすごい。そして90分もたない季節もあったけど、90分ピッチに立ち続けたときの存在感はやっぱり半端ない。

そして後ろからのパスに得意の形で抜け出して呉屋選手がシュート!がバーに当たって跳ね返るも反対側に待ちかまえていた澤田選手が落ち着いてゴールに叩き込み、これでまた1点差。このシーン、澤田選手のほぼ正面くらいの位置から見ていたので、跳ね返ったボールが澤田選手の前に渡り、シュートするまでがやけにゆっくり見えて、澤田選手も余裕を持って落ち着いて決めていたように見えたのですが、映像ではそんなことなかったです。(あれ?)

まだまだ行くぞ!というところでしたが、前半から飛ばしていた米田選手が足を攣って交代、その後ワンチャンを狙って新里選手が投入されるも、あとちょっとが届かずタイムアップ。ATにはリアル鹿島りを見た。スローインからでもあんなやり方で鹿島れるんだな、すごいな(棒)。正々堂々爽やかにやりきった長崎とはえらい違いだな。

みんな90分で出し切ってしまっていた感じだったので、もう少し時間があったら…とはいえ延長PKまで行ったら正直厳しかったとは思う。あの失点がなければ、呉屋選手投入があと少し早ければ、という全部たらればでしかないんだけど、でも元日決勝の夢は大いに見られたなぁ。


そしてリーグ戦の盛り上がりがなく淡々としたチーム、カップ戦の溌剌とそしてギラギラとしたチーム、それが1年の最後になってようやく融合したなという印象でした。そうだよこれが見たかったんだよ、と。
この試合で出色の出来だったのは、点を決めた米田選手、いつもどおり小回りが効いて粘り強くボールを追い続けた吉岡選手はもとより、カイオ・セザール選手とボランチを組んだ磯村選手。どうもこれまで強度に不安があって、いまいち頼りなかったのですが、この試合では気迫あふれるプレーに終始し、ボール奪取からパス供給まで素晴らしかったと思います。(できるなら早くやってよ!という気持ち)途中加入後、リーグ戦でカイオ・セザール選手と組んでいた秋野選手がレンタル元の湘南で天皇杯に出場していたため長崎では出場できず、ボランチが不安材料であったのですが、補ってあまりある働きでした。


とここまで真面目に書いてきましたけど、なんか違う!違うんだなー!もう全部何もかもエモかったの!カップ戦メンバーの頑張りって、ここまで中継でしか見られてなかったので、生で見られただけでもそりゃもう超絶エモい!
雅和がイキイキ走り回ってるだけでもエモい!
おもちゃん投入キターーー!!!だけでもエモい!
もちろんリーグ戦メンバーだけどごやちゃんのさすがの存在感もすごい!澤ちゃんゴールもゴール後のキラキラ笑顔も!
優勝したときも泣かなかったんですが、この日勝ち上がってたら間違いなく泣いてたね!
ほんとに生で見られて良かったと思った試合だったのでした。
鹿島に負けて悔しくないわけないけど、悔しい!キー!💢というより、長崎の方がいいサッカーしてたもんねっていう爽やかさのほうが強いというか。
試合後にゴール裏に挨拶に来た選手たちの顔も、悔しさはもちろん見えるものの「なんで思い通りに行かないんだ…」というリーグ戦敗戦後のやるせなさ(ほんとになんとも言えない表情ばかり撮れてた)というより、やりきった感がある、ほんとにあとちょっとだったんだっていう少し強くなったような表情に見えました。(そんなところもエモいよなー!)


そして、ほんのちょっとの判断にかける時間とか、そういったところがJ1上位チームとの違いっていうこともわかったと思う。一瞬でも迷うとボールかっさらわれるとか。いいサッカーしてても、相手がどんなに酷くても、最低限のところできっちり勝たれてしまうとか。課題も見えて、手応えもつかめて、ほんといろんな意味で今季ベストゲームだったのではないかと。
この試合に出たメンバーのうちチームを去る選手もいるだろうし、ようやく掴んだこの感じ、がまた少し間が空いてしまったり選手が替わってしまうのももったいないけど、でも来年に向けて少し希望も見えたなと思いました。(ただしここのところ加入発表されている外国籍選手が入ってくるとまた何か違った感じになりそうだなというのはありつつ…)
いやもうとにかくこの試合を見せてくれた選手みんなにありがとう!
おかげでもうすっかり来年も応援する気満々だし、来年はついにべーさんユニじゃない長崎のユニが欲しくなっちゃってるところ。

2019.12.21 sat.
天皇杯準決勝
鹿島アントラーズ−V・ファーレン長崎@カシマスタジアム
3-2

写真が専スタですよね?!ってレベルでピンボケだらけだったので、カメラの設定何か間違えたんだと思います(泣く)
そんなわけでまだましだった写真のみちょこっとだけ…でした。

最後に完全にピンボケだけど、こういうところが好きだ!いいところなんだ!っていうシーン。潰されても転がりながらボール持ち続ける感じ。

+WEC+

とりとめもなく好きなサッカーの話などなど。 マリノス / 勇蔵さん / 古部さん / V長崎 / 横浜猛蹴

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